目次
1.豆腐の基本情報と栄養
一般的な市販の豆腐は、大豆を水に浸して砕き、煮沸して分離した豆乳に凝固剤を加えて固めてつくります。大豆と同じ栄養価であり、たんぱく質や脂質を多く含みますが、水分も多く含まれ消化吸収がよいというメリットがあります。
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/iii-takahashi.pdf
1-1 豆腐とは 大豆原料の豆乳を固めた食品
豆腐は大豆を原料とし、大豆のすりつぶして濾した豆乳に凝固剤を入れて固めた食品です。加工状態や硬さによって、「木綿・絹ごし・充填」豆腐などに分類されます。しかし、豆腐には成分や含有量によっての厳密な区分はありません。ちなみに、飲用乳は「無脂肪固形分」と「乳脂肪分」の違いによって「牛乳」や「成分調整乳」、「低脂肪乳」「加工乳」など6つの区分に分けられています。豆腐に関しても、私たち消費者が商品を選ぶ際に不利益にならないよう、豆腐公正競争規約設定委員会では2017年に「豆腐の定義・分類(案)」を作成し豆腐の定義作りに取り組んでいます。そこでは、豆腐に含まれる大豆の割合「大豆固形分」を基準に分類し、「大豆固形分」10%以上で凝固剤と水だけを使用したものを「豆腐」、「大豆固形分」8%以上で凝固剤以外の材料も使ったものを「調製豆腐」、「大豆固形分」6%以上で調製豆腐より加工度の高いものを「加工豆腐」の3つに分け定義しています。
1-1-1 豆腐の原料:・・・大豆とその栄養素
豆腐の原料となっている大豆は、「畑のお肉」と言われるほど良質のたんぱく質や脂質を多く含み、イソフラボンを始めとするさまざまな栄養素が含まれています。大豆タンパク質は単一のタンパク質ではなく,主要な成分ではグリシニン約40%,β- コングリシニン約 20%,脂質親和性大豆タンパク質約 40%で構成されています。
1-2 豆腐一丁とは・・・重さは約300~350g程度
一丁とは重さの「単位」ではなく、数を数える基準のようです。地域により一丁の重さに違いがあったため、豆腐を1丁、2丁と呼んだと考えられます。現在の1丁の重さは約300~350g程度のものが多いようです。しかし、沖縄では1丁は1㎏の豆腐なので、オーダーの際には注意が必要です。
1-3豆腐100gが含む主要な栄養素
1-3―1良質なタンパク質・・・木綿豆腐100g中 タンパク質7g
豆腐はタンパク質を多く含み、「良質な」タンパク質であると言われます。一般的に、タンパク質は体内でアミノ酸に分解・吸収されてそれぞれの組織に届けられます。その際、体内で合成できない「必須アミノ酸(9種類)」をバランス良く含んでいるかどうかで栄養価が決まるのですが、植物性タンパク質は一般に必須アミノ酸の含有量が多くありません。しかし、豆腐の夕ンパク質は必須アミノ酸をバランスよく含み、動物性タンパク質に近いアミノ酸構成であることから、良質なたんぱく質であると言われています。
1-3-1―1 植物性タンパク質は動物性タンパク質より吸収率が低い
動物性タンパク質は肉、魚、卵、乳・乳製品に含まれます。動物性たんぱく質を構成する9種類の必須アミノ酸すべてを含む食材が多く、吸収率も97%と効率がいいです。半面、豆腐などに含まれる植物性たんぱく質は大豆以外にも穀物、野菜などにも含まれますが、必須アミノ酸が欠けていることが多く、吸収率も86%と動物性に比べると効率が低いです。
1-3―2 脂質・・・必須脂肪酸の「リノール酸」「リノレン酸」が多い
大豆の脂質は不飽和脂肪酸が8割以上を占めます。脂質の主成分である脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられます。飽和脂肪酸は動物性の脂肪に多く含まれ、とりすぎると動脈硬化につながります。植物に多く含まれる不飽和脂肪酸は血中コレステロールや中性脂肪を低下する効果が報告されています。豆腐に含まれる不飽和脂肪酸は、必須脂肪酸である「リノール酸」や「リノレン酸」を多く含みます。必須脂肪酸は体内で作ることができないため、食べ物から摂る必要があります。
必須脂肪酸には動脈硬化、血栓の予防のほか、血圧や悪玉コレステロールといわれるLDLコレステロールの値を下げるはたらきがあるといわれます。ここで、動物性は栄養価が高い反面、コレステロールの原因になりやすいのに対し、豆腐のタンパク質にはコレステロールを下げる作用などの機能があるのも特徴的です。動物性脂質は飽和脂肪酸の比率が高く、コレステロールを含むのに対し、不飽和脂肪酸はそれをあまり含まないため、成人病予防等、体に良い脂質といわれています。
1-3―3炭水化物・・・木綿豆腐100g中 1.5gと低い
1丁分のカロリーは約168kcalとなります。ちなみに木綿豆腐300gのカロリーは、216kcalとなります。主食となる白米やパン・うどんと比較すると、豆腐やその原料となる大豆は炭水化物量が低いことがわかります。
1-3―4ビタミン・・・ビタミンB群を含み、豆腐の栄養素を効率よく摂取
ビタミンは水に溶けやすい水溶性ビタミンと油に溶けやすい脂溶性ビタミンに分けられ、どの種類も必要なれ栄養素です。ここでは、水溶性のビタミンで、体内で重要な代謝に関わり、疲労回復に重要なビタミンB群に注目してみましょう。豆腐には、良質なたんぱく質や脂質を含みながら、ビタミンB群もバランスよく摂取できる利点があります。例えば、タンパク質や脂質をエネルギーにするための補酵素として必要な「ナイアシン(ビタミンB5)」や「ビタミンB6」が含まれているので、豆腐に含まれるたんぱく質・アミノ酸・脂質などの栄養素を効率的に採ることができるのです。
1-3―5食物繊維・・・木綿豆腐100gで1g
1日の食物繊維の推奨量は24gです。木綿豆腐100gには食物繊維は1g含まれます。豆腐の原料のゆで大豆100g中の食物繊維は8.5gです。食物繊維が豊富のイメージが強いゆでごぼうは100gで6.1g、蒸したさつまいもは100gで3.8gの食物繊維を含み、ゆで大豆の含有量が多いことが分かります。食物繊維が丸ごと入った大豆から、繊維質部分のおからを取り除いたものが豆腐になるため、豆腐の食物繊維は少なくなります。※文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
1-3―6 ミネラル・・・カルシウムが豊富 木綿豆腐100gに93mg
カルシウム:木綿豆腐100gにはカルシウムが93mg含まれ、カルシウムが豊富だといえます。1日のカルシウムの推奨量は男性750mg、女性650mgです。カルシウムといえば牛乳を思いつきますが、牛乳100gあたり110mgのカルシウムを含みます。豆腐にも牛乳には及びませんがカルシウムが多いため、カルシウム不足を補うのによい食材といえます。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けます。ビタミンDは豆腐には含まれないため、きくらげや舞茸、しいたけなどのきのこ類、鮭・いわしなどと組み合わせて食べるようにしましょう。
マグネシウム:木綿豆腐100gにはマグネシウムが57mg含まれています。 1日のマグネシウムの推奨量は、30~64歳男性で370mg、女性では290mgで、日本人委はやや不足しているミネラルです。マグネシウムは体内で起こるさまざまな化学反応に欠かせない補酵素であり、エネルギー産生に関わる生命維持に必要なミネラルです。豆腐だけでは十分ではないので、マグネシウムを多く含む魚介類や海藻類などを積極的に採りましょう。
鉄:木綿豆腐には100gあたり1.5mgと豊富に鉄が含まれます。1日の鉄分の推奨量は男性7.5mg、女性6.5程度です、ここで、食品には、赤身の肉や魚などに多く含まれる動物性の「ヘム鉄」と、野菜や豆類、海藻などに多く含まれる「非ヘム鉄」の2種類があり、ヘム鉄は吸収率が非ヘム鉄より吸収率が高いです。豆腐に含まれる鉄は非ヘム鉄ですが、ブロッコリーなどビタミンCを含む食品や牛乳に含まれるたんぱく質と一緒に摂取すると効果的に吸収できます。豆腐は鉄分を補うのによい食材といえます。
日本人の食事摂取基準(2020年版)
1-4 加熱による栄養価への大きな違いはない
豆腐は大豆から投入にする際、すでに加熱されているため、加熱による使用によって栄養価が大きく違ってくることはありません。栄養価の違いは製造方法により生じてきます。
2 豆腐の健康への注目・効果
2-1イソフラボンを含み、女性ホルモンに対する効果と健康へ影響がある
大豆イソフラボンは、体内で女性ホルモンに似た働きをします。このイソフラボンには骨からのカルシウムの溶出を抑えて、骨密度(骨のカルシウム密度)をより正常に近い状態に保つ働きがあり、骨粗鬆症の予防に効果があります。
2-2コレステロールを下げて心臓病の予防・改善
豆腐などの大豆製品には、悪玉コレステロール値を下げる効果があります。植物ステロールは血中コレステロール,特に LDLコレステロールの低下作用があることが知られています。これは,大豆の油部分に含まれる植物ステロールが小腸でのコレステロール吸収を阻害するためであると考えられています。動物性たん白質の代わりに大豆たん白質を摂取すると、血中コレステロール値が低下し、心臓病の予防・改善に効果的です。
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/iii-takahashi.pdf
2-3たんぱく質を多く含み、筋肉の構築と回復を促す
1日のたんぱく質の所用量は55~70g豆腐の原料である大豆は近年ますます注目される植物性たんぱく質を多く含み、「畑の肉」といわれるほど動物性たんぱく質に近い高たんぱくです。成人にとって。大豆の代表的加工品である豆腐は、1日2分の1丁ぐらいを目安にいただききたいものです。
2-4大豆レシチンはコレステロールを下げる
大豆に含まれるリン脂質の大豆レシチンは、悪玉コレステロール値を下げる効果があります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1988/99/3/99_3_148/_pdf
2-5健康効果は高いが、食べすぎは逆効果
健康効果の高い豆腐ですが、どんな食べ物でも食べ過ぎは逆効果を生じることもあります。
【下痢になる】豆腐を固めるために使用するにがりに含まれる成分には、摂りすぎると下痢を引き起こすことがあります。
【オナラが増える】タンパク質を分解する際に、アンモニアなどの物質が匂いのあるガスを生み出すため、たんぱく質を多く含む豆腐を多く食べるとその分オナラが多くなります。
【生理周期に影響】豆腐にはエストロゲン様のイソフラボンを多く含むため、過剰摂取により女性の生理周期に影響を及ぼす可能性があります。また、乳がんの再発を引き起こす可能性などが懸念されており、1日の摂取上限量が70~75mgと決まっています。
2-7血糖と糖質制限・・・糖質は約1.0g程度で低い
豆腐100gあたりの糖質は約1.0g程度なので低糖質な食材であると言えます。しかし、糖質はネルギーの源なので、制限する場合はたんぱく質が豊富な食品を摂って必要なエネルギーを確保しましょう。その際は、糖質の豊富な食品に含まれる食物繊維が不足して便秘にもなりやすいので、糖質が低く食物繊維が豊富な海藻類やきのこ類を積極的に食べましょう。
3.豆腐の違いは製造方法
豆腐は、製造法で分類すると絹ごし豆腐、木綿豆腐、充填豆腐の3種類に大きく分けられます。見た目や食感が違う上、それぞれの製造工程も異なることから、栄養成分に多少の違いが出てきます。
3-1豆腐の種類の栄養素とカロリー
製造方法によって豆腐の食感や味に違いはあるかと思いますが、栄養素にも実は違いがあるのです。全般的に栄養面の高いのは、水分量の少ない『もめん豆腐』で、タンパク質や脂質が多少多く、ミネラル類も豊富です。しかし、カロリーが低いのは『絹ごし豆腐』や『充填豆腐』になります。
3-1―1 木綿豆腐 73kcal 熱を通しても崩れにくい
木綿豆腐の製造方法は、豆乳ににがり(凝固剤)を加えて固めたものを一度崩してから、木綿布を敷いて圧力をかけて押し固めて作り、工程は下記の通りになります。
→70~75℃の豆乳を寄せ桶に入れる→凝固剤を入れて撹拌→熟成凝固→水の切れる型箱に布を敷き、一度凝固したものをくずして入れる→ふたをして重石をかける→水切りされた豆腐を水槽に入れカット→パック詰め→冷却→出荷
木綿豆腐は固めてから一度崩してから固めているため、水分が少なく味がよくしみます。また崩れにくいのが特徴、他の豆腐に比べて、100g中のカロリーが高めではありますが、タンパク質を多く含んでいます。タンパク質は筋肉や臓器など、体をつくる要素として重要な栄養素です。熱を通しても形が崩れにくいので、麻婆豆腐などの炒め物や鍋などの煮込み、スープなどに使用されます。
3-1―2 絹ごし豆腐 56kcal 口当たりなめらか
絹ごし豆腐は、豆乳ににがり(凝固剤)を加えて、そのまま固めてつくり、工程は下記のとおりです。
→70~75℃の豆乳を穴の空いていない型箱に入れる→凝固剤を入れて撹拌→熟成凝固→水槽に入れカット→パック詰め→冷却→出荷
絹ごし豆腐は、白く滑らかで、非常に滑らかな口当たりな食感のものです。冷奴としてそのまま食べたり、みそ汁に入れたり、スイーツなどに使用して食べます。
3-1―3 充填豆腐 56kcal なめらかな味わいで長期保存可能
充填豆腐は、パックに水が入っていないもので、豆乳を冷やして凝固剤と一緒に一丁ごとに充填・密閉してから加熱・凝固し、工程は下記のとおりです。
→70~75℃の豆乳を寄せ桶に入れる→凝固剤を入れて撹拌→チューブに充填→熟成凝固→冷却→出荷
密閉後に豆腐が形成・殺菌されるので、箱に入れてカットする豆腐に比べて長期保存が可能です。味わいは絹ごし豆腐と同様になめらかで、機械化されているため大量生産が可能です。
3-2 豆腐とその他の大豆製品との違い
豆腐は、大豆を原料とした食品の代表ですが、その他にも大豆を原料とする食品でありながら、異なる形態や製法、使い方があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
3-2―1 【豆腐加工食品】焼き豆腐は水分が少なく形が崩れにくい
しっかり水切りした木綿豆腐の両面を焼いて焼き目を付けたものです。水分を抜いているため、形が崩れにくくよく水分を吸収して味が染みやすいのが特徴です。すき焼きなど、しっかり加熱する料理に適しています。また、木綿豆腐を水切りして焼くと、自宅でも焼き豆腐を作ることもできます。
3-2-2 【その他】凍り豆腐は鉄分・タンパク質を多く含む保存食
地方によって「凍り豆腐」や「高野豆腐」などと呼び名はかわるものの、どれも固めの豆腐を凍らせて熟成し、水で解凍後に乾燥させたものです。鎌倉時代にできた日本独自の保存食として重宝され、鉄分やたんぱく質を多く含む栄養価の高い食品です。
3-2―3【その他】おからは大豆を絞って残ったもので食物繊維が豊富
おからは豆腐を作る際に大豆を絞った残りかすの部分です。そのほとんどが廃棄処分になっていましたが、近年では環境への影響を考慮して、できるだけかす(おから)を出さないような豆腐作りがされています。おからにはしぼりたての生おからと、それを乾燥させた乾燥おから、さらにパウダーにしたおからパウダーなどがあり、非常に食物繊維が多く大豆のタンパク質も豊富に含みます。「卯の花」を始め、ハンバーグやクッキーなどに利用したレシピもあり、活用の幅が広がっています。
3-2―4【その他】豆乳は大豆をすりつぶして水に溶けだしたもの
豆腐を作る際に大豆を磨り潰して水に溶けだしたものです。水分が豆乳で、固形物のかすはおからになります。おからは食物繊維が豊富ですが、豆乳にはほとんど食物繊維が残りません。豆乳には、大豆固形分が8%以上の「無調整豆乳」、6%以上の「調整豆乳」、調整豆乳に果汁などを加えて出来る「豆乳飲料」の3種類があります。「無調整豆乳」以外は砂糖が入っているので、糖質が気になる場合は「無調整豆乳」をお勧めします。
3-2―5【その他】納豆はビタミンKやナットウキナーゼを含む発酵食品
日本には多くの発酵食品があり、食品に含まれる微生物によって腸内細菌叢のバランスが整えられます。中でも納豆は日本を代表する発酵食品であり、大豆に含まれるイソフラボンを始め、血栓へ効果のあるナットウキナーゼを含みます。納豆にはビタミンKが豊富に含まれており、動脈硬化や骨粗しょう症に効果的であり、健康維持効果によい食べ物です。しかし、抗凝固剤を服薬している人は注意が必要です。
3-2-6【その他】大豆プロテインバーはどこでも手軽にタンパク質を摂取できるが糖分も高め
「inバープロテイン グラノーラ」
植物である大豆プロテインを含み、持ち運びでき手軽にたんぱく質を摂取できる手段の一つです。動物性たんぱく質を含まないものはヴィーガンやベジタリアンの方にも適しています。また、タンパク質だけではなく、その他食物繊維やビタミン・ミネラルなども含んでいるので、栄養のバランスをサポートしエネルギーをチャージできる食品です。しかし、糖分や添加物が多い製品もあるので、成分表を確認して購入しましょう。
コラム:たまご豆腐や杏仁豆腐など 「○○豆腐とは?」
大豆を原料としているものを豆腐としておりますが、大豆を使ってなくても、豆腐に似ているため豆腐という名を付けています。
4 豆腐の摂取に関して・・・過剰摂取は健康に影響する
豆腐は栄養価が高く健康への良い効果がある日本の食文化を代表する食品です。豆腐の中でも多くの種類が作られているので、料理に適した種類を選びましょう。また、豆腐は大豆製品に含まれる女性ホルモン似のイソフラボンを多く含むので、過剰摂取すると女性の生理周期に影響する可能性があるので適量を摂取しましょう。
4-1 アレルギーと健康へのリスク・・・大豆に含まれるタンパク質で引き起こる
大豆アレルギーは、大豆に含まれるたんぱく質に過剰に反応して引き起り、蕁麻疹やかゆみ、むくみなどから始まり、重症化した場合は嘔吐や下痢、腹痛が起こり、さらにアナフィラキシーショックや呼吸困難が起こった場合はすぐに救急車を呼ばなくてはなりません。豆腐はすべて大豆からできており、個人によって大豆アレルギーの重篤度が異なり、豆腐の摂取への可否もことなります。間違った自己判断による対応でが栄養バランスが崩れるため、必ず医師と相談しましょう。代替え食品も検討できるため、アレルギーがないことを確認した上でアーモンドやピーナッツ、オーツ麦なども利用可能です。
5 毎日食べよう豆腐を活用したレシピ
5-1健康的な豆腐料理
【時短で美味しいのはこれ!豆腐チャンプルー】
豆腐チャンプルーのレシピ・作り方【簡単&時短】 – レタスクラブ (lettuceclub.net)
材料(2人分)
もめん豆腐…1/2丁
豚バラ薄切り肉…80g
卵…1個
にら…1/3わ
もやし…1/2袋
しょうがのみじん切り…小さじ1
削りがつお…小1袋(約3g)
・ごま油、しょうゆ、塩、こしょう
作り方
1.豆腐はペーパータオルに包んでおもしをし、約20分おいて、しっかり水きりをする。
2.豚肉は2cm幅に切り、にらは4cm長さに切る。もやしは目立つひげ根を除く。卵はボウルに溶きほぐす。
3.フライパンにごま油大さじ1を熱し、豚肉を入れて炒める。豚肉の色が変わったら、豆腐を一口大にくずして加えて、少し焼き色がつくまで2〜3分炒める。しょうがともやしを加えてさっと炒め、しょうゆ大さじ1、塩小さじ1/4、こしょう少々も加えて炒め合わせる。2の卵を回し入れてさっと炒め、にらと削りがつおも加えて軽く炒め合わせる。
※豆腐は表面に少し焼き色がつくまで、炒めてから野菜を加えると、豆腐が弾力のある食感になります。327kcal 2.2g 10min
【簡単!ゴマ風味で旬のブロッコリーを使って★ ブロッコリーの白和え】
ブロッコリーの白あえのレシピ・作り方【簡単&時短】 – レタスクラブ (lettuceclub.net)
材料(2人分)
ブロッコリー…1/2個
絹ごし豆腐…小1丁(役120g)
白すりごま…大さじ2
砂糖…小さじ1
塩…小さじ1/4
作り方
1.ブロッコリーは小房に分けてさっと塩ゆでし、ざるに上げる。房を下にしてペーパータオルの上に置き、粗熱をとる。
2.ボウルに絹ごし豆腐を入れて、泡立て器でペースト状になるまで混ぜる。白すりごま、砂糖小さじ1、塩小さじ1/4を加えてさらに混ぜる。1を加えてあえる。
5-2伝統的な豆腐レシピ
【“素”は卒業!自作にチャレンジ★ 麻婆豆腐】
マーボー豆腐 レシピ 陳 建一さん|みんなのきょうの料理 (kyounoryouri.jp)
材料(4人分)
・木綿豆腐1丁(400g)
・ねぎ1/3本
・豚ひき肉100g
【A】
・にんにく (みじん切り)小さじ1
・甜麺醤(ティエンメンジャン)大さじ1
・豆板醤(トーバンジャン)大さじ1
・豆豉醤(トーチジャン)小さじ1
*なくてもよい。蒸した大豆を塩漬けにして発酵させてから干した豆豉を刻み、香味野菜などを加えたもの。炒め物に風味を出す。
・粉とうがらし小さじ1
・スープ150ml
*顆粒チキンスープの素(中国風)を、表示どおりに湯で溶く。
・水溶きかたくり粉大さじ2+1/2~3
*かたくり粉を同量の水で溶く。
・花椒粉(ホワジャオフェン)適宜
*なくてもよい。中国さんしょうの実を、粒のまま乾燥させて粉末にしたもの。はなやかな香り、辛み、風味がある。本場四川のマーボー豆腐には欠かせない。
・塩
・サラダ油
・酒大さじ1
・しょうゆ大さじ1
・こしょう少々
作り方
1豆腐は2cm角に切り、塩少々を加えた湯で温めるぐらいに軽くゆでる。ねぎはみじん切りにする。
! ポイント【プロのコツ1】
豆腐は、塩を加えた湯で温めるくらいにゆでておく。
軽く塩ゆでして、余分な水分を抜き、炒めたときのくずれを防ぐ。ひと煮立ちする前に火を止め、そのままおき、炒める前に軽く水けをきる。
2【A】をボウルに合わせておく。
! ポイント【プロのコツ2】
調味料はあらかじめ合わせておく。手早く調理するために調味料はあらかじめ分量をはかり、ボウルに合わせておく。甜麺醤、豆板醤、豆チ醤が堅ければ、サラダ油適宜を加えて調節し、炒めるときに調味料を焦がさないように注意する。
3.フッ素樹脂加工のフライパンにサラダ油大さじ1を熱し、豚ひき肉を入れて、中火でほぐすようにしっかりと炒めたら、一度火を止めて、2を加える。
! ポイント【プロのコツ3】
豚ひき肉はじっくり炒める。合わせ調味料を加えるときは火を止める。水溶きかたくり粉は弱火にして加え、とろみが出てきたら強火で火を通す。
- 油が澄むまでひき肉を炒めたら、合わせ調味料を焦がさないように加える。一度火を止めるとよい。
4.3を中火で焦がさないように混ぜながら炒め、赤い透明な油がでてきたら、スープをヒタヒタに加える。
! ポイントB. 分離した油が透き通った赤になったら、スープを加える。ヒタヒタが目安。
5.4がフツフツと沸いたら、1の豆腐を加え、再び煮立ったら、酒・しょうゆ各大さじ1、塩・こしょう各少々と、ねぎを加える。
! ポイントC. スープを加えたら弱火に。表面がフツフツと沸いてきたら、豆腐を加える。
6.弱火にし、水溶きかたくり粉を2~3回に分けて加え、そのたびに軽く混ぜる。とろみが決まったら強火にし、水溶きかたくり粉にしっかりと火を通す。
! ポイントD. ねぎと調味料を加えたら、弱火にしてとろみをつけ、最後は強火にする。
7.サラダ油大さじ1を加えてざっと混ぜ、器に盛る。あれば花椒粉適宜をふりかけて食べる。
! ポイント辛いのが好みなら、最後にラーユ適宜を加えるとよい。
【豆腐でみそ田楽】
豆腐のごまみそ田楽 レシピ 野﨑 洋光さん|みんなのきょうの料理 (kyounoryouri.jp)
材料(2人分)
・木綿豆腐1丁
【ごまみそ】
・白ごま大さじ2
・玉みそ大さじ2
作り方
1.豆腐を準備する
豆腐は厚手のペーパータオルなどではさみ、おもしをしてしっかり水きりする(全体備考参照)。
2.ごまみそを準備する
白ごまをすり鉢に入れ、すりこ木で粒が半分残るくらいにすり、玉みそを加えてよくすり混ぜる。
3.焼く
豆腐を半分に切り、熱した焼き網(またはオーブントースター)で両面を薄く色づくまで焼く。片面に2を平らにぬり、白ごま適量(分量外)を散らし、色づくまで焼く。
6 2023年の『日本一美味しい豆腐』は!!
2023年度の「日本一うまい豆腐」を決める「全国豆腐品評会」で、味やなめらかさなどの基準により全国各地から出品された美味しい豆腐が各部門で決まりました。もしかしたら、みなさんのご自宅の近くのいつも食べているお豆腐が受賞していることも?!ネットでもお取り寄せができる豆腐もありますので、これを機会に、ご自宅でワンランク上のお豆腐をゆっくり味わうのも楽しいかもしれません。
※全国豆腐品評会 https://tofuaward.jp/#results
6-1 寄せ・おぼろ豆腐の部門
1位/農林水産大臣賞
寄せ豆腐 むさし屋豆腐店(東京)
2位/全国農業協同組合連合会賞
天草おぼろ とうふ処まこと屋 川口商店(熊本)
3位/(一財)全国豆腐連合会賞
日本の寄せ 暁 おとうふ工房 くすもと食品(鹿児島)
6-2 木綿豆腐の部
1位/農林水産大臣賞
幻の極 木綿豆腐 とうふ工房 味華(群馬)
2位/全国農業協同組合連合会賞
しお学舎の生にがり もめん 今井とうふ(大阪)
3位/(一財)全国豆腐連合会賞
にがり木綿 むさし屋豆腐店(東京)
6-3 絹ごし豆腐の部
1位/農林水産大臣賞
日本の絹ごし 華 おとうふ工房 くすもと食品(鹿児島)
2位/全国農業協同組合連合会賞
霜里きぬ豆腐 とうふ工房わたなべ(埼玉)
3位/(一財)全国豆腐連合会賞
にがり絹 むさし屋豆腐店(東京)
6-4 充填豆腐の部
1位/農林水産大臣賞
こいまろ。PREMIUM 村のおっさん(徳島)
2位/全国農業協同組合連合会賞
絹香 上田とうふ(京都)
3位/(一財)全国豆腐連合会賞
Silk Da Monde Premium 辻豆腐店(愛知)
7 まとめ
今回は一週間で口にしない日はないほど、私たちの日常には欠かせない豆腐をご紹介いたしました。豆腐は、ヘルシーな食材として世界中で注目されています。タンパク質だけでなく、カルシウムなど豊富な栄養素がたっぷり含まれている食品です。種類によって使い分け、冷蔵庫に常備してさまざまな料理に活用しましょう。