温めても、冷やしてもおいしい甘酒。お米が原料なので、糖質制限中に飲んでも大丈夫だろうか?と心配になりませんか?確かに甘酒は糖質が多めですが、その中でも糖質をできるだけ抑えるための選び方があります。今回は糖質制限中に飲むときの正解をご紹介します。
目次
1.甘酒の糖質量とカロリー
まずは気になる糖質量を見ていきましょう。あわせて頭に入れておきたいカロリーについても紹介します。
1-1.甘酒の糖質量は100g中18g
甘酒の糖質量は100gあたり18g。同じ量のコーラの糖質量が11.3gなので、その糖質の高さが分かりますね。
1-2.甘酒のカロリーは100g中81kcal
甘酒のカロリーは100gあたり81kcal。同じ量のコーラだと46kcalなので、こちらもカロリー高めです。
2.糖質制限中に嬉しい甘酒の健康成分
糖質高めの甘酒ですが、飲むことによって嬉しい健康効果もあります。ここでは、その2つを紹介します。
2-1.腸内環境を整えるオリゴ糖
甘酒にはオリゴ糖が含まれています。このオリゴ糖は、腸内環境を整えてくれる乳酸菌などのエサとなることが知られており、それによって腸内環境を整えてくれる働きがあります。
2-2.エネルギー代謝を助けるビタミンB群
また甘酒にはビタミン群も豊富です。ビタミンB群は、体内でエネルギーを作られる際に、それを助ける働きがあります。疲れた体にやさしく染みこむ甘酒には、そんな成分がふくまれているのです。
3.糖質制限中の甘酒の選び方
糖質高めの甘酒ですが、実はいくつか種類があります。この章では、飲むのであればこれ!という甘酒を紹介します。
3-1.酒麹の甘酒は特に砂糖多めなので注意
甘酒は、原料によって大きく2種類に分けられます。1つ目が米麹を使った米麹甘酒。2つ目が酒粕から作られる酒粕甘酒。注意したいのは、酒粕甘酒。酒粕でできた甘酒は、米麹甘酒よりも甘みが弱いため、味を調えるために砂糖を入れているという特徴があります。そのため、糖質制限中は酒麹は避けましょう。
3-2.飲むなら砂糖不使用の米麹甘酒
また米麹甘酒にも、砂糖を入れたものと、砂糖不使用のものがあります。スーパーで米麹甘酒を購入するときは、必ず砂糖不使用のものを選んでください。そうすることで、極力糖質を抑えることができます。また毎日飲むのではなく月に1,2回程度、疲れた時に飲む。そして飲むときは、湯呑に1杯程度にとどめておきましょう。
4.糖質制限中の甘酒の活用法
ここまでで甘酒の糖質量と、糖質制限中に選ぶべき甘酒とは何なのかを紹介しました。甘酒と聞くと、飲むものというイメージが強いかと思いますが、実は料理の調味料としても活躍する優れモノなのです。ここでは、その活用方法を紹介します。
4-1.料理のお砂糖代わりに甘酒を使う
調味料のさしすせそ、にも含まれる砂糖。その砂糖の代わりに、甘酒を使うという方法があります。そうすることで、甘味をくわえるだけでなく、甘酒に含まれるオリゴ糖やビタミンB群などの健康成分を一緒にとることができます。また、砂糖にはブドウ糖と同じ量の果糖という糖が含まれており、この果糖は血糖値を上げませんが、肝臓でしか代謝されないため、余った分が脂肪になりやすいという特徴があります。甘酒はブドウ糖の割合が多いため、果糖の摂りすぎにはなりません。ブドウ糖は血糖値は上げますが、筋肉など全身の細胞でエネルギーとして使われるため代謝されやすいのです。
5.まとめ
いかがでしたでしょう。甘酒の糖質について詳しく紹介しました。糖質は高めですが、量に注意し、使い方を工夫することで、糖質制限中でも上手く取り入れることができる食品です。先人の知恵から生まれたその味に、ぜひ酔いしれてください。