顔がほてるのは病気が隠れている可能性も。原因と対処法を解説します!

顔がほてっているイラスト

人前に出ると、緊張して顔がほてり、赤くなってしまう。顔があつく、ほてっている日が続いている。など、この記事を読まれている方は、顔のほてりに悩まれていた李、顔がほてっている原因が分からず不安に思われていたりするのではないでしょうか。顔のほてりの症状には日常的なものが原因となる場合、病気が隠れている場合などさまざまです。この記事には、顔がほてる場合の原因、そしてそれに応じた対処法・予防法を紹介しています。当てはまるものがどれなのか確認してみてください。そして、ご紹介する対処法、予防法を実践してみてください。

1. 日常的な原因とその仕組み

まず顔がほてる原因が日常的なものの場合についてご紹介します。

1-1. 緊張などのストレス

人前で緊張する人のイラスト

人前で話をしたり、緊張したりするなどの一時的なストレスを感じると顔がほてることがあります。人前に出ることが苦手な方の中には、こちらに当てはまる方もいるのではないでしょうか。

1-1-2. 原因:自律神経の乱れ

自律神経である交感神経と副交感神経が、互いにバランスを取りながら身体の状態を調節していますが、ストレスによりバランスが崩れてしまうことで顔がほてってしまいます。

1-1-3. 対処法:呼吸を整えてリラックスする

この場合は、やはりリラックスすることが大切です。緊張しているときは自律神経の交感神経が優位になっているので、リラックスして副交感神経を働かせ、バランスをコントロールする必要があります。その場でできる対処法としては、深呼吸して体の力を抜くことです。緊張すると呼吸が早くなりさらに不安や緊張が高まる悪循環にはまってしまうので、呼吸を整えてみてください。

1-2. 日焼け

日焼けをしている人のイラスト

太陽の日をたくさん浴びた場合も顔がほてります。

1-2-1. 原因:皮膚が軽いやけどをしている

これは、紫外線によるダメージで、皮膚のバリア機能が壊れ、炎症を起こし、軽くやけどをした状態です。服からはみ出ている、手や足も同じようにほてりを感じている場合が多いです。

1-2-2. 対処法・予防法:患部を冷やし、日頃から日焼け対策をする

この場合の対策法は日焼けをしないように、なるべく太陽の光を浴びないようにすることです。外出するときには帽子をかぶるようにしたり、日焼け止めを塗ったりするようにしましょう。日焼け止めについては、SPFの数値が高いほど、紫外線による皮膚の炎症を防いでくれます。

1-3. 急な気温の変化

寒い場所にいる女性のイラスト

冬に寒い外から、温かい室内に入ると、顔がほてり赤くなることがありますよね。それは、寒暖差による刺激が原因になっています。

1-3-1. 原因:皮膚の下の毛細血管が広がっている

寒い外とから、温かい室内に入った場合、その寒暖差で皮膚の下の毛細血管が広がります。それにより皮膚の薄い頬などが赤く見えるのです。

1-3-2. 予防法:マフラーや帽子で顔を覆う

この場合の対策法、イメージが付くと思いますが、マフラーや帽子でなるべく顔を覆い、寒さ対策をすることです。そうすれば、寒暖差が無くなり、毛細血管も広がりにくくなります。

1-4. 生理前の高温期

生理痛のお女性のイラスト

女性の場合、基礎体温の周期によって顔がほてることがあります。

1-4-1. 原因:ホルモンの分泌により体温が上昇する

女性の身体は、低温期と高温期が一定のサイクルで繰り返されています。生理前の高温期は黄体ホルモンの分泌により体温が上昇します。そのため、顔がほてることがあるのです。

1-4-2. 予防法:日々の生活習慣を見直しましょう

高温期は、顔のほてり以外にも眠気や、便秘、不安やイライラなど肉体的にも精神的にもさまざまな不調が出てきます。その症状の程度は、日頃の生活習慣が大きく関係しています。症状がひどい場合には、産婦人科に受診したり、食事のバランスが乱れていないか、運動不足になっていないか見直したりしてみてください。

2. 病気による原因とその仕組み

2-1. 自律神経失調症

自律神経失調症にはさまざまな症状があり、その中の一つに顔のほてりがあります。

2-1-1. 原因:自律神経のバランスが崩れる

この場合の仕組みは1-1のストレスの場合と同様に、自律神経のバランスが崩れることです。

2-1-2. 対処法:病院に受診しましょう

自律神経失調症だと思われる場合には、病院で検査を受けられることをお勧めします。その際には、心療内科、もしくは、頭痛や胃痛などの場合は内科、肩こりや腰痛の場合は整形外科など、ご自身の症状に合わせて、専門の診療科を受診するようにしましょう。

2-2. 高血圧症を治療中の方は副作用の可能性も

高血圧症を治療中の方は、血圧を下げるための降圧剤の副作用で顔のほてりが続いている可能性があります。

その場合も、かかりつけのお医者様に相談するようにしましょう。

2-3. ホットフラッシュ

更年期に起こる体調不良の一つに顔のほてりがあります。

2-3-1. 原因:更年期症状である「ホットフラッシュ」

更年期障害の影響により顔のほてりが起こることもあります。更年期とは、閉経前後のそれぞれの5年間を合わせた10年間のことを言います。その更年期に現れる様々な症状を更年期症状と呼び、その中に「ホットフラッシュ」があります。急に顔が熱くなったり、汗が止まらなくなったりします。これは女性ホルモンの分泌量の急激な減少で、自律神経が乱れて血管が広がることで起こります。

2-3-2. 対処法:更年期障害の場合は、病院を受診しましょう

厚生労働省の調査では、更年期障害の症状を自覚しても、医療機関を受診していない人が80%もいることが分かりました。更年期障害について診察してもらえる病院は多くありますので、自覚症状のある場合には受診しましょう。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。顔のほてりの原因が気になった場合には、ご自身の状況を振り返り、まず日常的な原因なのか病気も考えられるのか確認してみてください。そして、生活習慣の改善や必要があれば、病院を受診されることで、みなさんのお悩みが少しでも解消されることを願っています。

■コラム

顔のほてりに効果のある漢方薬がある?!

顔のほてりの原因に合わせて、漢方薬を使われるのも一つの手です。

ここではおすすめの2つの漢方薬をご紹介します。

・加味逍遥散(かみしょうようさん)

こちらの漢方薬は、精神不安や、いらだちなどの精神的な症状にも対応しています。

そのためストレスや、緊張で顔のほてりに悩まれている方はこちらの漢方薬がおすすめです。

・知柏地黄丸(ちばくじおうがん)

こちらは、顔のほてりそのものに対応している漢方薬です。

更年期症状のホットフラッシュに悩まれている方におすすめです。

他にも様々な漢方薬がありますので、漢方薬局などでご相談されてみてください。