健康補助食品と呼ばれているカロリーメイト。そんなカロリーメイトが太るという話も耳にします。今回はカロリーメイトは本当に太るのか。ダイエット中にカロリーメイトを食べるときはどんな方法で食べたらいいのかご紹介しますね。
目次
1 太るメカニズムとは
まず人はなぜ太るのか、太るメカニズムからご紹介しますね!
1-1 摂取カロリーが消費カロリーを上回ると太る
太る原因のひとつめとして、糖質や脂肪などの摂取カロリーが消費カロリーを上回っていることが挙げられます。体が動くことで消費される消費カロリーよりも多くのカロリーを摂取すると、使わずに余ったカロリーが消費されずに脂肪として蓄積されてしまいます。
1-2 糖質が多く含まれるものをたくさん食べると太る
ダイエットには、実はカロリーだけでなく糖質の量も大切です。食事により糖質を摂ると血糖値が上がり、上がった血糖値を下げるために、インスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンには、血中の糖分を脂肪に換えて体に溜め込むはたらきがあります。糖質が多いものを食べると血糖値が急上昇し、インスリンが過剰に分泌され、太りやすくなってしまうのです。
2 カロリーメイトは太りにくい
では今回のテーマであるカロリーメイト、ネットで調べると太ると書いてある記事も多くありますが、その多くはカロリーメイトを1日3食とは別におやつとして食べた場合がほとんどです。ご飯の代わりとして食べるカロリーメイトは、太りにくいのです!その理由を太るメカニズムに沿ってご紹介していきますね。
2-1 カロリーメイトは低カロリー
1日に摂取するエネルギー量は人それぞれ違いますが、今回は2,000kcalとします。それを1日3食のご飯で補っているので、1食分は約667kcalとなります。カロリーメイトのカロリーは約200~400kcalです。1食分をカロリーメイトに置き換えると1食分に摂取するエネルギー量よりも少ないので太りません。
2-2 カロリーメイトの糖質量はそこまで多くない
食・楽・健康協会は、適正な糖質摂取を心がけることで血糖上昇を抑えることができると提唱しています。
その適正な糖質量とは上の図のように、1食20~40gです。実際にカロリーメイトの糖質量は28.6~41.7gですので、その範囲内にあることが分かります。41.7gはブロックタイプを4本食べた時の糖質量です。ブロックタイプを食べる場合は、3本にするか、ほかの2食分の糖質量を調節するようにしましょう。
3 カロリーメイトとは
ではそもそもカロリーメイトとはどんな食品なのか、どのような種類があるのかご紹介していきますね。
3-1 5代栄養素が摂れる健康補助食品
カロリーメイトは点滴の代わりになる栄養食つくりたいとの想いで開発された商品です。バランス栄養食といわれる通り、5大栄養素であるタンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルがバランス良く摂れる食品です。
3-2 全部で3種類の形状と栄養素
カロリーメイトといえばブロックタイプをイメージされる方が多いと思います。実は、ほかにゼリータイプ、リキッドタイプもあるんです。それぞれに含まれている栄養成分をご紹介しますね。
3-2-1 ブロックタイプ
まずは王道のブロックタイプからご紹介しますね。今回一般的な4本入りのタイプを表にしましたが、2本入りのタイプもあるので、その場合は数値を半分にしたものを参考にしてくださいね。
栄養成分表示【4本(80g)当たり】
エネルギー 400kcal
タンパク質 8g
脂質 21.9g
炭水化物 43.7g
– 糖質 41.7g
– 食物繊維 2g
食塩相当量 0.71g
カルシウム 200mg
鉄 2mg
マグネシウム 50mg
リン 80mg
ビタミンA 385μg
ビタミンB1 0.6mg
ビタミンB2 0.7mg
ビタミンB6 0.65mg
ビタミンB12 1.2μg
ナイアシン 6.5mg
パントテン酸 2.4mg
葉酸 120μg
ビタミンC 50mg
ビタミンD 2.8μg
ビタミンE 3.2mg
(備考)カリウム 92mg(分析値)
3-2-2 ゼリータイプ
次にゼリータイプです。ブロックタイプだけしか食べたことのない人は、カロリーメイトのゼリータイプ?!と驚かれると思います。しかしセリータイプならではの味がそろっていますのでぜひ試してみてください。
また、ほかのタイプと栄養成分を比べると鉄とビタミンCが入っていません。
栄養成分表示【1袋(215g)当たり】
エネルギー 200kcal
タンパク質 8.2g
脂質 4.4g
炭水化物 33.2g
– 糖質 31.2g
– 食物繊維 2g
食塩相当量 0.08g
カルシウム 200mg
マグネシウム 50mg
リン 175mg
ビタミンA 385μg
ビタミンB1 0.6mg
ビタミンB2 0.7mg
ビタミンB6 0.7mg
ビタミンB12 1.2μg
ナイアシン 6.5mg
パントテン酸 2.4mg
葉酸 120μg
ビタミンD 2.8μg
ビタミンE 3.2mg
(備考)カリウム 53mg(分析値)
3-2-3 リキッドタイプ
さらにリキッドタイプもあります。ゼリータイプ同様、飲み物として飲みやすい味になっていますので気軽に試してみてくださいね。
栄養成分表示【1缶(200ml)当たり】
エネルギー 200kcal
タンパク質 10g
脂質 4.4g
炭水化物 31.1g
– 糖質 28.6g
– 食物繊維 2.5g
食塩相当量 0.78g
カルシウム 70mg
鉄 1.3mg
マグネシウム 32mg
リン 100mg
ビタミンA 385μg
ビタミンB1 0.6mg
ビタミンB2 0.7mg
ビタミンB6 0.7mg
ビタミンB12 1.2μg
ナイアシン 6.5mg
パントテン酸 2.4mg
葉酸 120μg
ビタミンC 50mg
ビタミンD 2.8μg
ビタミンE 3.2mg
(備考)カリウム 110mg(分析値)
3-2-4ロングライフ
最後はロングライフという形状はブロックタイプと変わりませんが、賞味期限が3年と長期保存を可能にした商品です。含まれている栄養素は表の通り、ブロックタイプとほとんど変わらないので、非常時のバランス栄養食として最適です。店頭販売を行っていないので、気になる方は通信販売で調べてみてくださいね。
栄養成分表示【2本(40g))当たり】
エネルギー 200kcal
タンパク質 4.3g
脂質 11.2g
炭水化物 20.8g
– 糖質 19.8g
– 食物繊維 1g
食塩相当量 0.41g
カルシウム 100mg
マグネシウム 25mg
リン 45mg
ビタミンA 192.5μg
ビタミンB1 0.3mg
ビタミンB2 0.35mg
ビタミンB6 0.33mg
ビタミンB12 0.6μg
ナイアシン 3.25mg
パントテン酸 1.2mg
葉酸 60μg
ビタミンC 25mg
ビタミンD 1.4μg
ビタミンE 1.6mg
カリウム 82mg(分析値)
4 ダイエット中におすすめの食べ方
カロリーメイトの中にはいろいろなタイプがあることが分かりました。そんなカロリーメイトをダイエット中に食べるときのお勧めの食べ方をご紹介します。
4-1 1食分の置き換えとして1個食べる
ダイエット中の人は1日3食のうち1食分の置き換えとして1個までを食べるようしましょう。
1章でもご紹介したように適正な糖質量とは上の図のように、1食20~40gです。そしてこの適正糖質に抑えることは、ダイエットにも効果があるとされています。そのためカロリーメイトを置き換えるときもこの20~40g を意識しましょう!カロリーメイトはどのタイプも1個あたりの糖質量はこの範囲内なので問題なく食べることができます。しかし2個以上食べると適正な糖質量を超えてしまうので1個までにするようにしましょうね。
4-2 おやつはブロックタイプ1本まで!
ダイエット中、どうしてもおやつが食べたくなる時がありますよね。カロリーメイトをおやつとして食べる場合は、ブロックタイプ1本であれば問題ありません。
一般的に1日に200kcal程度の間食が適量と言われています。また、「食・楽・健康協会」が提唱する1日の間食の適正糖質は10g以下です。カロリーメイトブロックタイプの1本当たりのカロリーは100kcal、糖質量は約10gですので適量と言えます。
5 ダイエット中にカロリーメイトを取り入れるメリット
カロリーメイトはダイエット中にも食べることができる上、メリットもあります。
5-1 ダイエット中偏りがちな栄養を補うことができる
食事制限を取り入れたダイエット中は、栄養が偏りがちになりますよね。カロリーメイトは5大栄養素がバランスよく含まれているので、ダイエット中偏りがちな栄養素を補うことができます。
5-2 手に入りやすく、食べやすい
カロリーメイトはコンビニやドラッグストア、スーパーでよく見かけるので手に入りやすいです。そして、ブロック、ゼリー、リキッドどのタイプも急いでいるときでも食べやすいです。
5-3 味の種類が豊富で飽きにくい
また、ダイエット中同じものをずっと食べていると途中で飽きてしまいますよね。カロリーメイトは1つのタイプの中に3~5種類の味のラインナップがありますので飽きることがありません。いろいろな味を楽しみながらお気に入りのカロリーメイトを見つけてくださいね。
6 カロリーメイトは食物繊維が少ないため、ほかの食品で補いましょう!
カロリーメイトには食物繊維が約2gしか含まれていません。食物繊維の1日の摂取量は成人男性で21g、成人女性で18gです。このうち1食分をカロリーメイトで置き換えるとなると、食物繊維が不足してしまいます。
そこでおすすめの食物繊維が摂れる食品をカロリーメイトのタイプ別にご紹介します。
6-1ブロックタイプには飲み物「ファイブミニ」
1本あたりカロリー50kcal、糖質12.5g
ブロックタイプには飲み物の中でも食物繊維の多いファイブミニをおすすめします!ファイブミニには1本あたり6gの食物繊維が含まれています。食物繊維不足の強い味方ですね。
6-2リキッドタイプには「ソイジョイ」
1個あたりカロリー約133kcal、糖質は11.5g
リキッドタイプで置き換える場合は、飲み物ではなく食べ物のほうが食べやすいですよね。食べ物で手軽に食物繊維を摂れるのがソイジョイです。
ソイジョイには1本あたり約4gの食物繊維が含まれています。
7まとめ
いかがでしたでしょうか。カロリーメイトが太りにくいということがお分かりいただけたと思います。ご紹介した食べ方もぜひ実践してみてくださいね。