ふと爪を見た時や、爪切りをしているときなどに、白い縦線や縦線が入っていたことはありませんか?正常な爪は、硬くて表面が凸凹していなくなめらかで、
薄く透き通ったピンク色をしています。爪に白い線が入っているということは、体の不調を表している場合があります。
爪は健康のバロメーターともいわれていますので、この記事を読んで、原因の中に心当たりのあるものがないか探して、改善していきましょう!
目次
1. 爪に白い線が入っている原因
爪に白い線が入っている場合、横の線の場合と縦の線の場合があると思います。これからそれぞれの場合の原因をご紹介します。
1-1. 爪に縦の線が入る原因
爪に縦の線が入る原因は主に乾燥と加齢です。それぞれ詳しくご説明しますね。
1-1-1. 乾燥
爪に縦の線が入る原因として、乾燥が原因と言われることもあります。
爪が乾燥していると、縦線が入り、割れやすくもなってしまいます。また、爪の周りの皮膚まで乾燥していると、
爪に何かしらの負荷がかかったときに、クッションの役割が果たせずに、縦線が入る場合もあります。
1-1-2. 加齢
爪の縦線が目立っている場合は、加齢も原因のひとつとされています。爪甲縦条といい、
若い人の爪では、あまり目立たないものの、加齢とともに50代くらいからは線が目立つようになります。
1-2. 爪に横の線が入っている原因
爪に横の線が入っている場合は、主に爪に栄養が届いていない時です。具体的にはストレスや栄養不足があげられます。
1-2-1. ストレス
爪の横線には、ストレスも関係しています。ストレスがかかると、爪の根元にある、新しい爪を生み出す爪母(そうぼ)とよばれる場所への血流が少なくなってしまいます。
そして、爪に栄養が届きにくくなるため、爪を作るはたらきが弱くなります。ストレスがかかったときに作られた爪は、他の部分より薄くなるため、線が入ったように見えるのです。
1-2-2. 栄養不足
爪の横線は、栄養不足が原因である場合があります。爪母へ届けられる栄養自体が不足していると、爪の成長を抑制してしまいます。
そのため、ストレスの場合と同様に、他の部分より爪が薄くなり、線が入ったように見えます。
1-2-3. 糖尿病、高血糖により末端に栄養が届きにくくなっている
糖尿病、高血糖により血管が細くなりやすいため、体の末端の足や爪に栄養が届きにくくなります。その場合に白い線も入る可能性があります。
また、白い線以外にも、爪が分厚くなったり、感染症のリスクが高まり水虫になったりしてしまうこともあります。
1-3. 線だけでなく、部分的に変色している場合は爪水虫
爪の一部分が白色や黄色に変色している場合は、爪水虫の可能性もあります。
水虫と聞くと、足にできるイメージがありますが、その足水虫が爪にうつって、爪水虫となるのです。
参考:爪水虫情報サイト
1-4. 外的要因により、傷が入った
爪に横線が入る原因として、指を挟んだり、ぶつけたりといった衝撃や、爪を噛む癖があることです。
1章の中に原因が見当たらない場合は、外的要因により線が入っている可能性があります。
2. 爪に白い線が入っていた場合に意識すること
ここからは、原因にもとづいた対策方法をご紹介します。
2-1. 乾燥⇒保湿する
乾燥の対策としては、やはり保湿が大切になります。ハンドクリームを使って、手だけでなく、爪先も塗り込むようにしてみてください。
また、塗った後にビニール手袋などをして、お湯の中にしばらくつけることで、保湿の効果をより高めることができます。
2-2. 栄養不足⇒たんぱく質、ケラチンをとる
爪の主成分はたんぱく質の一種である「ケラチン」です。そのためたんぱく質を積極的に摂るようにしましょう!
また、ビタミンAはたんぱく質のはたらきを助け、爪を硬く丈夫に、ビタミンB群は細胞の成長を促進し、健康な爪を形成します。
それぞれの栄養素を摂るためのおすすめの食材をご紹介します。
たんぱく質・・・肉類、卵、大豆
ビタミンA、 B群・・・レバー、うなぎ、卵黄、緑黄色野菜
2-3. ストレスを解消する
ストレスの解消方法は、睡眠をとる、散歩やジョギングなどの運動、旅行に行くことなど、人によって違いますよね。自分に合った方法で、ストレスを解消しましょう!
2-4. 糖尿病、高血糖の人は、「フットケア」が大切
フットケアという言葉を聞いたことがある人は少ないかもしれません。糖尿病、高血糖の人は、血管が狭くなり、足先の血流が悪くなってしまいます。そのため、日頃から意識して足をケアすることが大切です。
2-4-1.日頃から足を観察する
入浴時や爪を切るときには、傷ややけど、タコ、水虫、皮膚が変色していないか、足の変形はないかなどチェックするようにしましょう。
2-4-2. 足を清潔に保つ
足の裏や指の間もていねいに洗い、洗ったあとは水分を良くふき取りましょう。皮膚が乾燥しやすい人はクリームを塗るようにしましょう。
2-4-3. 爪を正しく切る
爪を切るときには、皮膚を傷つけないように、爪の先がまっすぐになるように切りましょう。
また、爪が柔らかくなっている入浴後に切るのがおすすめです。爪が硬いときだと、切ったときに爪が割れてしまう可能性があります。
参考:テルモ糖尿病ケアサイト
3. まとめ
いかがでしたでしょうか。爪に線が入っているのは、1章でご紹介したように、ストレスや栄養不足など、体の不調が原因の場合があります。
健康のバロメーターである爪を普段からチェックするようにして、体の不調を知り栄養をしっかり摂ったり、ストレスを解消したりして、改善していきましょう!