アカシア樹皮由来プロアントシアニジンが食後血糖値に与える影響(ヒト臨床試験)の論文が受理されました

【機能性表示食品『アカポリ糖ケア』の届出論文(ヒト臨床試験)】

アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを食事の前に摂取することで、血糖値が高め、あるいは血糖値が高くなりやすい方の糖の吸収を抑え、食後血糖値の上昇を穏やかにすることがわかりました。この論文は、機能性表示食品『アカポリ糖ケア』の届出論文になっています。

【試験内容の詳細】

論文:アカシアポリフェノール含有錠剤が、食後血糖値に及ぼす影響(Suppressive Effect of Acacia Polyphenol on Postprandial Blood Glucose Elevation in Non-diabetic Individuals―A Randomized, Double-blind, Placebo-controlled Crossover Study―), R Takeda, S Ogawa, N Miura A Sawabe, 薬理と治療 44 (10), 1463-1469

目的

空腹時血糖値が高め、あるいは食後血糖値が高くなりやすい方が、食事とともにアカシア樹皮由来プロアントシアニジン含有錠剤あるいはプラセボ錠剤(偽薬)を摂取した場合に、食後血糖値に及ぼす影響を検証することを目的としました。

背景

アカシア樹皮由来プロアントシアニジンがご飯やパンなどの主成分であるデンプンを分解するα-アミラーゼやグルコシダーゼという酵素、あるいは脂質を分解するリパーゼという酵素の働きを阻害する報告がされています。そこで本研究では、食事とともにアカシア樹皮由来プロアントシアニジン含有錠剤を摂取させた場合の食後血糖値に及ぼす影響を評価することとしました。

方法

試験デザインは、『無作為化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験』で行いました。

事前検査として40名に医師の問診および血液検査およびOGTT 75g試験(ブドウ糖の液体を75g飲んで、血糖値の変化を観察する試験)を行い、空腹時血糖値が110~125㎎/dLであった者あるいはOGTT 75g試験における2時間後の血糖値が140~199mg/dLの者を対象に、その後の試験を行いました。

13名には、検査当日、試験品(アカシア樹皮由来プロアントシアニジン含有錠剤)またはプラセボ品(偽薬)を負荷食摂取5分前に摂取させた後、負荷食である米飯200gを摂取させました。摂取前(0分)、負荷食摂取後30分、60分、90分、120分に採血を行い、血糖値とインスリンの推移を測定しました。

主な結果

13名にアカシア樹皮由来プロアントシアニジン含有錠剤を米飯200gとともに摂取させた結果、食後60分後の血糖値において、初期値からの変化量に有意な差が認められ、さらに、IAUC(0-60分の血糖上昇曲線下面積)において有意差が認められました。

一方インスリンは、負荷食摂取後30分、60分、90分、120分において有意な変化は観察されませんでしたが、IAUC(0-60分のインスリン上昇曲線下面積)において有意差が認められました。

これらの結果から、アカシア樹皮由来プロアントシアニジン含有錠剤を食事ともに摂取することで、糖の吸収を抑え、食後血糖値の上昇を穏やかにする機能があることが認められました。